盲導犬になれなかった犬が殺処分されないか心配な一福です。とにかく妄想癖が凄い人なんです。
さて。
今回は、盲導犬になれなかった犬のその後が気になるあなたに「盲導犬になれなかった犬はどうなるの?保健所に送られて殺処分に!?」についてお話します。
盲導犬になれなかった犬はどうなるの?!
「盲導犬になれなかった犬は、引き取り手がなかったら殺処分になるの?!」
ご心配なく!盲導犬に不適格だった犬だからと言って、殺処分されることはありません。
盲導犬は生まれてからその天寿を全うするまで、国からの援助や、たくさんの寄付やボランティアさんの力で生かされています。
つまり「公」の犬なんです。
盲導犬になれなかったからと言って、「公」の犬を殺処分するなんて絶対にありえません。
盲導犬になれるのは候補犬全体の3~4割です。健康面・性格面・訓練面において1つでも不適格であれば盲導犬にはならず、進路変更(キャリアチェンジ)します。
キャリアチェンジした犬は?
- PR犬として盲導犬のPR活動などデモンストレーションを行う
- 聴導犬や介助犬など補助犬として活動する
- 一般家庭に譲渡され家庭犬(ペット犬)となる
ここで、あなたに誤解して欲しくない事が1つあります。それは「盲導犬に不適格だった犬=ダメ犬」ではないという事!!
もし、うちのパピーが「この犬は盲導犬失格だー!!」なんて言われたら・・・悲しい。でも、これはあくまでも盲導犬としては不向きだと言う評価なんです。
盲導犬協会では色んな面で犬を評価しますが、それは全て「盲導犬としての適性」評価であって、彼らの存在を評価している訳ではありません。
もし自分のパピーが盲導犬を不合格になったら
「うちの犬のどこが悪いねん!盲導犬なんてこっちから願い下げだ!」
と叫びたくなりますよね!パピーの存在を評価している訳ではないと、肝に銘じておかないといけません
では、なぜキャリアチェンジしたのでしょうか?盲導犬になれなかった理由はどこにあるのでしょうか。
もう少し詳しく見ていくことにしましょう。
盲導犬になれなかった犬は何が問題だったの?!
「キャリアチェンジ犬は、馬鹿だから盲導犬になれなかったんでしょ?!」
いえいえ。盲導犬のお仕事には向いていないというだけです。盲導犬からキャリアチェンジした主な理由としては
- 活発すぎる
- 動物や人を怖がる
- 警戒吠えをする
- 身体的健康面に問題がある
などが上げられますが、私は「盲導犬ではない生き方が向いている犬」がキャリアチェンジするのだと思っています。
盲導犬になれなかった犬は、それぞれが自分に合った道を選んで歩んでいくんですね!
まとめ
- 盲導犬になれなかった犬はどうなるの?!
⇒それぞれに合った道へキャリアチェンジする(PR犬、補助犬、ペット犬など) - 盲導犬になれなかった犬は何が問題だったの?!
*動物や人を怖がる
*警戒吠えをする
*身体的健康面に問題がある
*活発すぎる
⇒盲導犬じゃない生き方が向いているのでは?
いかがでしたか?
盲導犬になれなかった犬は殺処分されるわけではなく、それぞれの性格に合った道へ進路変更(キャリアチェンジ)することがわかりました。
「盲導犬って我慢ばかりで可哀想」という声も聞きますが、犬は嫌々働きません。
人間の場合、仕事にストレスを感じても生活のために働く方が多いですが、犬は責任感から頑張る事はなく、嫌な事はやらないんですよね。
つまり、人を支えることが好きで得意な子は盲導犬になり、盲導犬の訓練・仕事にストレスを感じる子はキャリアチェンジする。
盲導犬になれなかった犬は、盲導犬にならなかった犬なんです!
確かに自分に当てはめてみると、私は変化が乏しい毎日や同じ作業をやり続けるのがとても苦手で、会社員から独立したキャリアチェンジ組。
私は盲導犬になれなかった犬たちと一緒です。
そう考えると、自分が育てたパピーがキャリアチェンジするのも悪くないな~なんて思った一福さんでした。
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