盲導犬の仔犬がどこで生まれるのか気になる一福です。まさかのペットショップではないことを願います。
さて。
今回は、「盲導犬の子犬はどこで生まれるの?感動の繁殖犬ボランティアについて!」シェアします。生後2か月頃、私たちパピーウォーカーのところへやって来るまで、子犬たちはどこで飼育されているのでしょうか?!
盲導犬の子犬はどこで生まれるの?
盲導犬の子犬はどこで生まれてるか知っていますか?
ペットショップ
契約ブリーダー
海外の盲導犬協会
どれも違います。
盲導犬の子犬たちは、「繁殖犬ボランティア」さんのところで生まれます。
繁殖犬ボランティアとは
盲導犬に向いている性格の母犬、または盲導犬に向いている性格の父犬を飼育するボランティア
盲導犬協会では全てを盲導犬にしているわけではなく、盲導犬向き(穏やか・素直・従順・よく眠るなど)の犬を母犬・父犬(繁殖犬)として残しているんです。この父母犬を交配させて、次世代の盲導犬を残しているのです。
- 盲導犬に向く性格の犬⇒盲導犬になる。または、母犬、父犬(繁殖犬)となる
- 盲導犬に向かない性格の犬⇒キャリアチェンジ犬(PR犬・補助犬・ペット犬)
この繁殖犬として選ばれた犬を飼育するのが、繁殖犬ボランティアさんです!盲導犬は盲導犬お母さんと盲導犬お父さんの子供として生まれます。
では、繁殖犬ボランティアの活動について、もう少し詳しくお伝えしていきますね!
盲導犬の繁殖犬ボランティアとは?!
盲導犬になるための子犬を産む父犬、母犬。この父犬と母犬は繁殖犬と呼ばれていて、普段は家庭犬としてボランティアさん宅で生活しています。
この繁殖犬たちを預かるのが、繁殖犬ボランティアです。
母犬の発情期は年に1~2回やってきます。母犬を預かる繁殖犬ボランティアさんは、母犬に月経があるとすぐに盲導犬育成施設へ連れて来なければなりません。この時、父犬を預かる繁殖犬ボランティアさんにも連絡が入り、施設で交配させます。
父犬の繁殖犬ボランティアさんは、年に数回、交配のために施設に連れてくるのがメインのお仕事。基本的には、父犬を家族の一員として大切に飼育するボランティアです。
一方、母犬の繁殖犬ボランティアさんには、交配させる以外にも大切なお仕事があります。それは、生まれた盲導犬の子犬を約2か月間育てるというもの。
交配後、家に戻った母犬は普段と同じ様に家で過ごし、約2ヶ月後に出産します。(家で出産するところ、盲導犬協会で出産するところがある様です。地域によって異なります。)
そして生まれた子犬たちが2ヶ月を迎えるまで、母犬の繁殖犬ボランティアさんは家で子犬を育てるんです。
この生後2ヶ月間は、子犬と母犬にとって重要な時期。子犬は母や兄弟との遊びやふれあいを通して、色々なルールを覚えていきます。
母犬は、子犬が生後1ヶ月くらいまではしきりに体を舐めて愛情を注ぎ、一生懸命お世話をします。そして、少しずつ子離れし、子犬を自立させていくんです。
繁殖犬ボランティアさんは、母犬の健康管理と、誕生した子犬たちの健康管理を任されるボランティアなんです!責任重大ですね!!
そうそう!母犬を飼っている繁殖犬ボランティアさんに、子犬育てで一番大変なことは何ですかと尋ねると「うんちの片付け」と即答でしたwww生まれたばかりの子犬は1日に10回ほどうんちをするそうで、その処理だけでも目が回るそうです。
各地域の盲導犬協会では、家族の一員として繁殖犬を受け入れてくださるご家庭を募集していますよ!では、最後に簡単にまとめておきましょう!
まとめ
盲導犬の子犬はどこで生まれるの?
盲導犬の母犬の家か、盲導犬協会で誕生します。
盲導犬の繁殖犬ボランティアについて
【父犬の場合】⇒交配の要請があった場合に、盲導犬協会へ連れていく。
【母犬の場合】⇒月経が始まったら盲導犬協会へ連れていき、交配させる。子犬の出産・育児(生後2ヶ月)をお手伝いする。
いかがでしたか?繁殖犬ボランティアと言っても、父犬を預かるのと、母犬を預かるのでは随分と仕事の内容が違いますよね。
母犬を預かる方が大変そうですが、やはり出産・育児に関わるという体験は何にも代えがたいと思います。
また、繁殖犬の子供や孫が盲導犬となって活躍するのを見れる喜び・楽しみは、繁殖犬ボランティアさんならでは。これはパピーウォーカーやキャリアチェンジ、引退犬ボランティアでは体験できませんからね。
あなたも、繁殖犬ボランティアやってみませんか?
また、繁殖犬ボランティアさんは、子犬のワンツーのしつけをしてくださっています。「パピーウォーカーさんの家でも、家族を困らせずに可愛がってもらえるように♪」って。
こんなに愛されて育った子犬です。私たちパピーウォーカーも責任をもって、精一杯バトンを引き継ぎます!
コメント