「盲導犬に向いている犬って、どんな性格の犬?」
こんにちは!家族でパピーウォーカーボランティアに取り組んだ一福です。^^
盲導犬に向いている犬って、どんな性格だと思いますか?
わが家のパピーは人懐っこく甘えん坊で怖がりな性格ですが、盲導犬に向いてる犬なのでしょうか?
「案外、この子は盲導犬に向いている犬なんじゃない?」
と、密かな期待を胸に、盲導犬協会へ送り出したんですけど・・・どうなんだろう?
今回は、「盲導犬に向いてる犬の性格とは?!わが家のパピーは盲導犬向き?」についてお話します。
パピーの性格が盲導犬に向いているかどうかの連絡が盲導犬協会から来ましたので、ぜひこちらでシェアさせてくださいね♪
では、パピーの適正を見る前に、盲導犬に向いている犬の性格を正しく知っておきましょう!
盲導犬に向いてる犬の性格とは?!
「盲導犬は我慢強くて、立派ですよね!」
「厳しい訓練に耐え抜いた犬たちが、盲導犬になるんですよね!」
そう思われてる方が多いですが、実はそうではありません。
盲導犬は我慢してそうしているのでなく、あれは盲導犬のごく自然の姿なんですよ~。
盲導犬の素質をもった親犬(繁殖犬)から生まれた子犬は、生まれながらに盲導犬に向いている可能性が高いです。
盲導犬に向いている犬の性格としては、次のようなものがあります。
身体的に健康であること
犬も人も健康第一!
健康面は「性格」とは関係ありませんが、性格形成にも十分に影響します。
病気がちの犬や身体的に問題のある犬は、パピー時代からその傾向が出ていることが多いそうです。
入所後の健康診断結果と子犬時代の様子を参考にしながら、訓練犬にするかどうかが判断されます。


病気がちな犬が盲導犬になれば、病院通いや治療費の負担も増えるね
人や犬に対して攻撃性がないこと
遊んでいるオモチャを取ろうとしたり、ドッグフードを食べているときに手を出したら「ウー」と唸る犬。
犬の攻撃性のあらわれですよね。
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このような性格は、盲導犬に向いているとは言えません。
ですが、攻撃性のある性格でも、正しい教育をすることで改善できるものもあります。


私たちには唸ることがあったよ


生意気なっ!!
いろいろなことに不安が強くないこと
実は盲導犬協会では、いろんな物事に対して不安感が全くない犬より、多少不安感を抱く犬を好まれます。
なぜなら、環境の変化に多少不安感を抱く犬のほうが訓練しやく、不安感を抱くことで人に関心・注意を向けやすいからです。
もちろん、不安感も度を過ぎると盲導犬としては問題です。
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など、ひどく警戒心が強く怖がる犬たちは、盲導犬としてのお仕事をさせるには心的な負担が大きいので盲導犬にはしません。
人もそうですが、「不安」は経験や年齢によって変わってきます。
「恐怖心の強い犬だから盲導犬には無理」
とすぐに判断されることはなく、訓練や経験を重ねることで不安傾向が少なくなるかどうかをチェックしてくださいます。
犬や猫などの動物や食物に強い興味を示さないこと
盲導犬の候補犬だからといって、全く他の犬に関心を示さないことはありません。
たとえ興味を示したとしても、人の声かけで動物への興味をそれ以上追求しない性格かどうかが重要です。
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このような性格は、盲導犬に向いているとは言えません。
子犬の時に犬と遊ぶほうが人と一緒に過ごすより面白いと学習すると、成犬になってから修正が難しいと言われています。
幼少期の経験と学習で動物への興味が増すことを考えると、むやみに他の犬たちと遊ばせるのは考えものですね・・・


パピーは犬も猫も鳥も大好きだったね
また、ラブラドールは食べ物に対して貪欲。
とても食いしん坊です。
人が食べている物の味を知ってしまうと欲しがるようになるので、盲導犬候補の子犬たちは小さい頃から人間の食べ物をは与えず、ドッグフードだけで育てられます。
落ち着きがあること(興奮しやすくないこと)
「盲導犬はジッと我慢して偉いね」
実は盲導犬は、我慢してじっとしているわけではありません。
何もしていない時・退屈な時には寝られる性格なだけなんですww
これぞまさしく盲導犬の血統★
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など自然体でおっとりしていながら一緒に歩く人に関心を示すという落ち着きを持っている犬が、盲導犬に向いている犬です。
絶対に興奮しない犬ではなく、一時的に興奮しても人の呼びかけで我に返りすぐに落ち着く犬であればOK!


パピーは落ち着きあったかな?
むやみに鳴いたり吠えたりしないこと
盲導犬たちは滅多に吠えません。
ですが全く吠えないわけではなく、ただ「吠える」必要性を感じていない性格なんです。
これは訓練で作り上げた性格ではなく、長い年月をかけて改良された結果と言えます。


パピーは遊ぼうって吠えることあったよね
パピー時代には、自分の要求が通らない時や寂しさから吠えることもあります。
また、不満があるときに「ピーピー」と鼻を鳴らすこともあります。
基本的には吠えない性格の犬たちですが、何かをきっかけにして「吠える」「鼻を鳴らす」ことを学習してしまうと、それが習慣になってしまうんですね。
吠える行動だけに限らず、良いことも悪いことも生活の中で色んなことを学習していきます。
盲導犬に向いている犬だからこそ、パピー時代・訓練中、そして盲導犬になってからも、その犬と関わる人たちが悪い学習をさせないよう気を配っていかなくちゃいけませんね。


パピーのしつけがちゃんとできたのか・・・今さら心配に
一般的に以上のような性格の犬が、盲導犬に向いていると言われています。
では、盲導犬協会に入所して2週間が経過したパピーは、どの様な性格だと判断されたのでしょうか?
キャリアチェンジせずに、そのまま訓練を続けているのでしょうか?
続けて見ていきましょう★
わが家のパピーに素質はあるのか?
わが家のパピーが入所してから2週間後、盲導犬協会から1本の電話を頂きました。
「入所から2週間たち、現在、候補犬たちは基本的な生活習慣を身に着けている状況です。
一福さん家のパピーに関しては、ここでキャリアチェンジするという判断はできませんでした。
これから盲導犬になるための訓練を続けるかどうか、もう少し様子を見せてください。」


どういうこと?!
盲導犬協会に入所した犬たちは、次の様な過程を経て盲導犬になります。
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パピーは現在、基本的な生活習慣を身に着けている段階です。
この段階で盲導犬に向いている性格でないと判断されれば、盲導犬になるための訓練は続けずにキャリアチェンジします。
パピーに関しては、あと2週間様子を見たいとのことだったんですが・・・
パピーのどんな性格が、引っかかるポイントだったのでしょうか?
尋ねてみると、このように答えてくださいました。
「恐怖心が強く、吠えることがあります。
また、初めてみるものや初めての体験を怖がります。
これは、慣れていくことで改善がみられる性格でもありますので、今すぐに盲導犬向きじゃないと判断できませんでした」


怖がりな性格は、私も気になってました。
盲導犬向きじゃないな~と心配してました。
協会の方がおっしゃる通り、パピーはとてもビビりなんです。
これまでに、怖くて尻尾を巻いたり、ワンワンと威嚇して吠えたということは何度もあります。
例えば・・・
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一度でも嫌な経験をしたら、そちらに行くのを嫌がる子でした。


怖いとついつい吠えちゃうんだよね・・・
この怖がりの性格は、慣れや経験によって改善されるとのこと。
どうなるか分かりませんが、引き続き様子を見てくださるそうです。


頑張れ!パピー★応援してるからね
では、長くなりましたので最後に簡単にまとめておきましょう!
まとめ
盲導犬に向いてる犬の性格とは?!
- 身体的に健康であること
- 人や犬に対して攻撃性がないこと
- いろいろなことに不安が強くないこと
- 犬や猫などの動物や食物に強い興味を示さないこと
- 落ち着きがあること(興奮しやすくないこと)
- むやみに鳴いたり吠えたりしないこと
わが家のパピーに素質はあるのか?
パピーは恐怖心が強く、吠えることがある。
これは改善できる性格なので、直ぐにキャリアチェンジせず引き続き様子を見ていく。
いかがでしたか?
盲導犬に向いている犬の性格が、お分かり頂けたのではないでしょうか?
- 噛まない
- 吠えない
- 大人しい
- 賢い
- 堂々としている
盲導犬は厳しい訓練によって作り上げられた犬だと思われがちですが、実際は違います。
盲導犬に向いている性格を生まれながらに持っている犬たちが、盲導犬になっているだけなんです。
逆に言えば、盲導犬に向いていなければ訓練を受けることさえありません。
厳しい訓練に耐えて耐えて、立派な盲導犬になっているわけじゃないんですよね~
いまのところ、わが家のパピーは盲導犬に向いているとは言われておらず、怖いもの・苦手なものに慣れる力を持っているのかどうかの様子を見ています。
頑張れー!!と思う反面・・・
キャリアチェンジして、優しい家族の元へ・・・
いや、いや、せっかく盲導犬候補の犬として生まれたんだから・・・
でも、ペット犬になれば、おやつも貰えるよね・・・
いやいや・・・うぅん・・・どっちが良いんだろう・・・
そんなバカなことを考えてる私がいますw
さて、わが家のパピーは、これからどうなるのでしょうか?!
頑張れ★パピー